秋の代名詞ともいれる『 柿 』
日本の秋の味覚として親しまれよく知られています。
昔から「柿が赤くなると医者が青くなる」という言葉があります。
秋になると柿やミカン・柚などの食べ物が豊富になるため
病人が少なくなり、医者の仕事が減ってしまい青ざめるそうです。
特に柿は、その栄養価が高い果物として知られていますが、
果たして、本当に医者が青くなるほどの栄養と効能が隠されているのでしょうか?
柿は天然のマルチビタミン
柿の主の栄養素 柿の主な効能
●ビタミンC ●風邪予防・疲労回復
●ビタミンB1・B2 ●アンチエイジング効果
●ビタミンK ●ガン予防
●β-カロテン(ビタミンA) ●疲れ目・ドライアイ
●β-クリプトキサンチン ●二日酔い改善
●カリウム ●高血圧・動脈硬化予防
●タンニン etc.. ●むくみ予防 etc..
柿のビタミンCは柑橘類の約2倍
柿に含まれているビタミンC含有量は、ミカンなどの柑橘類の約2倍とも言われていて、
大きいものなら1個で1日のビタミンC推進摂取量をクリアできるほどです。
この豊富なビタミンCと、ピーマンとほぼ同量含まれているβ-カロテンとの相乗効果によって
肌荒れを防ぎ、免疫力を高めて丈夫な体を作ってくれます。
二日酔いには柿が効く
二日酔いの原因は、アルコール飲料に含まれている毒素アセトアルデヒドが体に蓄積されること
により引き起こします。
柿の渋み成分であるタンニンやカタラーゼという成分には、この毒素を分解する働きがあります。
さらに、カリウムには利尿作用があるため、分解された毒素を排出する効果があります。
高血圧や動脈硬化の予防にも
柿には、カリウムが多く含まれています。
カリウムは、私たちが過剰摂取しがちな塩分(ナトリウム)を体の外へ排出する働きをしてくれます。
過剰に摂取したナトリウムを排出することは、高血圧の予防につながります。
また、柿にはビタミンC・β-カロテン・β-クリプトキサンチン・タンニンなどを含んでいますが、
そのすべてが抗酸化作用をもっています。
抗酸化作用の働きにより、血液がサラサラになり、血管に脂肪が付着し、蓄積するのを防いで
くれるので動脈硬化の予防にもつながります。
食べ過ぎ注意!!柿の副作用とは..
●タンニンの摂り過ぎが貧血を招いてしまう。
貧血気味の方は柿の食べ過ぎに注意しましょう。
柿に含まれているタンニンには、鉄分吸収を阻害する可能性があります。
●体を冷やして下痢になってしまう。
柿は体を冷やす食べ物としても広く知られています。
お腹を冷やすことから、下痢にもなりやすいとされています。
特に胃腸の弱い方や妊婦さんは、冷えや下痢には注意が必要です。
体の冷えが気になる方で、柿の栄養をしっかり取りたい方は、干し柿
にしてから食べるようにするといいかもしれません。
柿は1日何個までならOK?
柿を何個食べたら食べすぎか?
これといった決まりはありませんが、果物は一般的に1日200g摂取
するとよいと言われています。
柿の200gあたりの数量を考えてみたら、おのずと適量、そして食べ過ぎの
ボーダーラインが見えてきます。
柿は直径約8cmの種なしのもので、皮をむくと約180g前後だそうです。
ですので、普通サイズの柿であれば1日1個が適量かもしれません。
栄養満点の柿を食べて病気知らずの冬を過ごそう
冬は疲れや食事の乱れが風邪などの病気に結びつきがち。
そんな時に柿を食べる習慣をつけておけば、柿の栄養のおかげで病気知らず
に過ごせること間違いありません。
柿パワーで毎日元気に過ごしちゃいましょう。
野澤佑貴